神奈川県建築士会主催「建築士業務の紛争・保険・処分事例解説講習会」を受講してきました。
設計というのは建築士の資格を持つ者の独占業務であり、そこには有資格者のみが持つ見識と倫理、責任が求められています。
しかし、欠陥住宅問題や日照や景観を阻害する建築に対する訴訟、構造計算書偽造事件などが報道される中、建築士を見る世間の目は温かいものばかりではありません。
発注者とのトラブルや建築紛争、建築士への行政処分は増え続け、その内容は多様化しています。
専門的な情報が乏しい発注者、一般消費者に対する専門家としての建築士の責任の重さが厳しく問われる時代と言えるでしょう。
当セミナーでは業務上特に注意しなければならないことを取りまとめた事例の紹介と解説をしていただきました。建築の事故時に適用される保険の適用事例についても「営業トーク」では聞けない様々なお話を聞けました。
誰もが望んではいないトラブルや処分ではありますが、悪意や能力不足を発端にしたものはむしろ例外であり、私も含めて日々真摯に仕事をしている人間であっても巻き込まれる可能性があると感じました。
正直受講していて気が滅入る内容ではありましたが、目をそむけてはいけないですね。
建築紛争を起こさぬよう、法令違反を犯さないよう、このセミナーを参考に実務に生かしていきたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿