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2014年5月30日金曜日

BIM


今週の火曜日、5/27にもう一人のブログ執筆者ナオコさんが東京は外苑前でセミナーを受講してきました。

建築に関わる情報というのは本当に日進月歩です。
法規は毎年のように追加変更があり、各社の技術競争により新しい製品が次々世に出ていき、人々のニーズも時代に従い変わっていく、そのすべての情報を理解し、咀嚼する必要があるのが我々の立場ですので勉強をおろそかにはできません。

今週のセミナーではBIMの生かし方について学んできてくれました。




ハンガリーに本拠をかまえるGRAPHISOFTが発売しているArchiCAD。これをわが社にはパース作成ソフトとして導入しているのですが、BIMソフトとしては十分にその機能を生かし切れていないのが現状です。設計業界で導入が進んでいるBIM、わが社もその波に乗り遅れないように手さぐりながら活用の道を模索しているところです。

BIMとはBuilding Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称です。
建物の情報すべてを三次元で確認できるBIMソフトに入力することで、コンピュータの中に仮想建物(三次元モデル)を完全に再現することができます。
そこから図面を切り取っていくという設計作業を行うことで、図面間の不整合や部材の干渉を避けることができ、変更への対応が容易になるという特性があります。


三次元モデルのうち、鉄骨の情報だけを表示し、図面とすることも可能です。


従前は二次元の図面の作成検討を図面毎で行い、その情報を集合させることで結果三次元の情報を提供するという手法で設計を行っていました。

この場合、BIMでいう三次元モデルは設計者の頭の中にあります。
これを具体化し、検証するために図面を書いていくのですが、図面は基本一枚単位で作成するためヒューマンエラーによる図面間の不整合や、検討が足らないことによる施工途中の設計変更の恐れがどんなに頑張っても0にはできませんでした。また実施設計が進んだ段階で変更が生じた場合、その変更箇所が表現されている図面のすべてを手作業で変更しなくてはいけませんでした。

これらの手間とそれによる時間のロスを大幅に削減できるのがBIM導入最大の利点です。

いいことづくめなようですが、今まで二次元のCADに慣れ親しんできた我々がソフトの扱いになれていないという使用者側の問題と、細かい操作、表現の部分で二次元CADと同じ精度の図面をBIMソフトのみでは作成できないというソフト側の問題が使いこなすための障害となっています。

これは我々と
GRAPHISOFTさんのお互いが頑張らないといけない課題ですね(苦笑)。

下の画像は
ArchiCADにより作成した竣工済み建物の外観パースです。パースの作成ソフトとしてはすでにわが社のエースとして機能しています。





実際の竣工写真はこちら。多少外観のデザインに変更がありましたが、かなり精度が高いパースではないでしょうか?




この建物については後日紹介させていただきます。

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