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2014年12月1日月曜日

大阪駅周辺の超高層建築物

いよいよ今年もあと一月になりました。
師走とはよくいったもので、町ゆく皆様の足がせかせかしだしたような気がします(笑)。
そういえば大阪の人は歩くスピードが早いなんて噂(偏見?)を聞くことがありますが、大阪駅で降り、人ごみに混ざってもそういう差は感じませんでした(苦笑)。

その大阪駅を降りたとき目にしたのは東京に負けない高層ビル群。
大阪駅やグランフロント大阪梅田スカイビルだけではなく、駅周辺には超高層建築物が数多く見られます。

多少駆け足ではありますが、紹介させていただきます。
The Kitahama
高さ207.8m 地上54階

日本一の高さを誇る分譲マンションです。
近隣には大阪の歴史的建築物が数多く残されています。

梅田DTタワー
高さ145.45m 地上29階

世界初となるハイブリッド免震システム(中間層免震)や免震エレベータが採用されています。
梅田阪急ビル
高さ186.95m 地上41階
あいおいニッセイ同和損保フェニックスタワー
高さ130m 地上27階


なお、超高層建築物というのは具体的にどこまでが「ただの」高層建築物で、「どこからが」超高層建築物なのかという明確な線引きはされていないようです。

『広辞苑』では、「15階以上、または、100m以上の高さの建築物を超高層建築と呼ぶことが多い」と書かれているようですが、1層の階高を5mとしても15×5=75mで100mと比較するとかなりの差がありますね。

日本初の超高層ビルとされるのは霞が関ビルディング(高さ147m 地上36階)です。それ以前に最も高い建築物であったホテルニューオータニ(高さ73m 地上17階)は、超高層ビルとは呼ばれていなかったそうですよ。


チャスカ茶屋町 
設計:安藤忠雄 高さ100.55m 地上23階 2010年4月竣工

独特の外観が遠くからでも目をひきます。
すぐそばに通るのは新御堂筋。
最上階には結婚式やイベントが可能な天空のチャペルが入っています。

見る角度によって見え方が変わる外観が面白いですね。
幾何学的なデザインを多用しています。
打ちっ放しコンクリートの質感を多用した設計は安藤忠雄さんらしいです。

国内最大級の売り場面積を誇る「丸善ジュンク堂書店梅田店」が低層部に入っています。
B1~7Fまでを占める書店には2万冊の書籍が売られているそうです。

大阪丸ビル
設計:フジタ工業 高さ123.92m 地上30階 1976年3月竣工

大阪の高層建築のさきがけとしての歴史から、今でも浪速っ子に愛されているランドマークです。
ごらんのとおり、「○ビル」です(笑)。

安藤忠雄さんの提唱による「大阪緑地化プロジェクト」という計画により壁面緑化がなされています。
約10年かけてビル全体を緑で覆うという途方もない計画です。
「世界に類のない高さ120メートル、直径30メートルの"大木"ができる。
日本が元気のない今だから、途方もないことをやりたい」とコメントされていました。

とはいえ、緑化部に造花(造葉?)を交えているとして批判もされているようです。

大阪富国生命ビル  
設計:清水建設 ドミニクペロー 高さ132.5m 地上28階 2010年10月竣工


低層部と高層部ではデザインが違いますね。
「空へ伸びる森の大樹」をイメージして外観を設計したとのことです。
カーテンウォールにはLow-Eガラスを採用し、空調負荷を軽減しています。
他にもペリメータエアフロー、外気冷房、屋上緑化などさまざまな環境負荷低減技術を採用。
CASBEE大阪Sランクを取得した環境にやさしいオフィスビルです。

ランダムに凹凸をつけた低層部のカーテンウォール。
すぐ近くに駅や商店街、上で紹介した阪急ビルがあり、ビル前の人どおりはとても多かったです。
周辺の風景がガラスに映り込んでいますね。
夜間の姿も見たかったです。

地下2階から地上4階には、「フコク生命(いのち)の森」と名付けられた6層吹き抜けアトリウムがあります。
待ち合わせスポットとして多くの人たちに利用されています。

おまけ・・・
梅田換気塔
設計:村野藤吾 1963年竣工
富国生命ビルのそばにある阪急前交差点三角地にあるモニュメント。
梅田地下街の吸気塔だそうです。
ステンレスを張りあわせたデザインは古さを感じさせませんね。
 「生きた建築ミュージアム・大阪セレクション」に選出されています。


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